新しいタイプの病気です

看護師

注意する点があります

従来のうつ病は中高年に多い病気でしたが、最近では20〜30代の患者がたくさんいる新しいタイプのうつ病が発生するようになりました。これは「非定型うつ」という病気で、身体的な症状としては過眠やだるさ、精神的な症状としては激しい気持ちの落ち込みや不安感、そして気分の浮き沈みなどが挙げられます。以上のような非定型うつの治療としては、従来のうつのように薬物療法なども行われたりしますが、特に大切な療法としてカウンセリングがあります。この種のうつ病では他人の目を非常に気にしやすく、ささいなことで失敗したと考えて落ち込んだり、他の人の普通の言葉でも敏感に反応して激怒したりすることがあるようです。また、落ち込んでいた後で好きなことがあると急に気持ちが高揚したりするので、周囲の人達からは本当の病気だと思われない可能性があります。このような状態では良い人間関係を作るのが難しくなり、一人でいることが多くなるようですが、そうなると過剰な飲食やリストカット、自殺企図などを止めにくくなります。ですから、この場合には病気のことを知った上でその人の気持ちをしっかり聞いたり良い方向につながるような話をしたりする相手がいることが大切になります。そしてそのようにするには、非定型うつの患者さんの事例をよく知っているような病院の臨床心理士などにカウンセリングをしてもらうと危険性が低くなるでしょう。また、カウンセリングをしてくれる人がいると、本人もいざというときに相談できるということで安心しやすくなるということも考えられます。うつ病は治ることが可能な病気ですが、一旦症状がなくなっても注意しないでいると再発してしまう可能性があります。そして非定型うつの場合に特に大切なのは、規則正しい食生活を行ったり良い睡眠を心掛けるなど生活習慣を見直すということです。この病気では落ち込んだり他人への怒りや嫉妬などがある場合に、過剰な喫煙を行ったり薬物を大量に飲むなど、体の健康にも悪影響を及ぼすようなことを行いやすくなります。そうなった場合には非定型うつ自体がさらに悪化してしまう危険性が出てくるので、できるだけ生活習慣の良さを心掛けるようにすることが大切と言えるでしょう。さらにその人の家族がこの病気の知識をしっかりと学ぶようにして、この先どのようなことに注意したら良いかを担当医に訊いておくようにするとプラスになるはずです。普段の生活のあり方に気をつけると同時に本人の状態を常によく見るようにして、少しでもこの病気の症状に近いことがあったときは病院に相談することをお勧めします。なお、職場の上司や同僚、学校の教師などにもこの病気のことを説明しておくようにすると、そのような場所でも人間関係が悪くなる可能性が低くなるので大切と言えます。そして病気が治った後でも、本人がいくらか不安に思ったり生活面や人間関係のことで悩んだりするようなことがあった場合には、すぐに担当医に話してみると良いでしょう。また、うつ病ではこの病気になりやすい性格というものがあるので、特にそんな性格の場合にはそれを自覚した上で毎日の生活を送るようにすることが大切です。