精神科で行われる治療

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周りがすると良いこと

20代から30代のうつ病に罹った女性の8割が、非定型うつ病だと言われています。楽しいことなどがあると気分は晴れるが普段は抑うつ状態にある人は、この精神障害が疑われます。早期の治療が早い改善に結びつくため、早めに精神科や心療内科を受診しましょう。患者全員が同じ症状ということはないため、薬物療法と精神療法を軸にして、個々に合わせた治療が行われます。ですが、大抵は症状が重い急性期は薬物療法を主に行い、大方症状が落ち着いてきたら精神療法をスタートさせるという流れです。使われる薬は抗うつ薬がベースで、これによって脳内の神経伝達物質が上手く働くよう促したり、バランスを正したりします。ただ、大うつ病性障害に効果的なこの薬も、非定型うつ病では大きな効果は期待できません。効果が期待できる薬はあるものの、副作用などの問題で国内ではまだ使用が認められていないのです。なお、患者によっては、抗不安薬や抗精神薬、気分安定薬が使われることがあります。そして、精神療法は保険適用となっている認知行動療法が標準治療です。非定型うつ病の患者は神経質で他人の気持ちを優先しやすく、それゆえに人との関係でストレスを溜めやすい傾向にあります。ですから、認知行動療法で考え方のコントロール方法を身に付けることが治療に繋がると考えられています。認知行動療法は他の患者とスタッフと共に、グループセッションにて行われるのが一般的です。1回30分から50分のセッションを週1回、全12回くらいが目安です。改善が早く見られた場合は回数は短くなり、逆に改善が見られない場合はもう少し長くなります。大うつ病性障害の治療では、できれば仕事や家事を休んで、ゆっくり過ごすことが第一とされます。しかし、非定型うつ病では仕事や家事は休まずに、生活リズムを作るのが大切です。非定型うつ病の患者で多いのが、甘いものを中心に食べ過ぎてしまうという症状や、寝過ぎてしまうという症状です。こうした症状を出さないために、いつも同じ時間に食事や睡眠を取るように心がけます。それから、家族や周りの人は本人の気力が湧いてくるように、軽い励ましの言葉をかけて支えてあげたいところです。朝起きるのが辛いときもがんばって仕事に行く、職場でやらなければいけない仕事を片付けるなど、日々すべきことを一つずつやり遂げていくということが重要です。突然怒り出したり衝動的な行為に走ったりすることもあるので、強く不安や焦りの気持ちを抱いている様子があれば目を離さないように気をつけ、早く医療機関に連れていきます。初診のときは、普段から患者の様子を見ていた人が付き添うと診断の助けになります。治療によって症状が落ち着いても、抗うつ薬などの薬物はしばらく飲み続けることが基本です。本人が飲みたがらなくても再発リスクが高まるため、家族からも声をかけてあげてください。うつ病全体のデータではあるものの、2回目に発症する割合は50から60%、3回目は70から75%、4回目は90%と、発症回数が多いほど再発を繰り返す傾向が強いことが分かっています。根治療法は見つかっていないので、病と上手く付き合っていくことが大切だと言えます。